食品中の各種成分の理化学検査を行うためには、試料をそのまま検査に用いることは少なく、多くの場合、前処理が必要である。
試料の前処理において、その多くは均質化を目的とした混合粉砕等の前処理方法が用いられているが、その他にも検査の目的に適した状態にするための試料調製や検査の対象となる成分が損なわれないようにするための試料調製など特殊な前処理方法を用いることがある。
本メールマガジンでは、そのような特殊な前処理方法の一例として、残留農薬検査における「茶」の前処理方法とビタミン類の検査を対象とした試料の前処理方法について紹介する。